コントラストとは?色どうしの差の意味と、服・メイクでの整え方
コントラストとは、並べた色どうしの明るさや色の差のことです。白と黒のように差が大きい組み合わせと、ベージュとアイボリーのように差が小さい組み合わせがあります。顔まわりの差を、インナーや小物で整える方法も紹介します。

コントラストは2つ以上を並べたときの差
コントラストは、1色だけでは決まりません。2つ以上の色を並べたときに生まれる、明るさや色の差のことです。下の図は、同じしま模様で線の濃さだけを変えた例で、左は明暗差が小さく、右は明暗差が大きく見えます。

背景と線の明るさが近い。

背景と線の明るさが離れる。
コントラストは、並べた色どうしの明るさの差のことです。差が大きい柄ははっきり、小さい柄はやわらかく見えます。
この言葉について、知っておきたい点は3つあります。
- 並べた色どうしの差を指す言葉:白と黒のように差が大きい組み合わせを、「コントラストが強い」と言います。ベージュとアイボリーのように差が小さければ「弱い」です。
- 1色の明るさや鮮やかさとは別のもの:黒は暗い色ですが、濃紺と合わせれば差は小さくなります。同じ黒でも、何と並べるかでコントラストは変わります。
- はっきり見せるか、なじませるかを選ぶ手がかり:差が大きいと輪郭がくっきり見え、差が小さいとやわらかくつながって見えます。服選びでは、どのくらいの差が自分になじむかを見ます。
コントラストを作る3つの差
色どうしの差には、大きく分けて3つの種類があります。「コントラストが強い」と感じたときは、どの差が大きいのかを考えると、直し方が見つかります。
- 明るさの差:白と黒、アイボリーとネイビーのような組み合わせです。3つの中でいちばん目につきやすく、服選びではまずここを見ます。
- 色みの差:赤と緑、青とオレンジのように、色みが大きく違う組み合わせです。明るさが近くても、境目がはっきり見えます。
- 鮮やかさの差:グレーの服に真っ赤なバッグを合わせたときのような差です。鮮やかな色のほうに視線が集まります。
明るさについては明度の解説、鮮やかさについては彩度の解説で、それぞれくわしく紹介しています。
色の数とも別の話です。5色使っていても、どれも淡い色なら差は小さく見えます。反対に、白と黒の2色だけでも差は大きくなります。「色数を減らしたのにまとまらない」と感じるときは、色の数ではなく、色どうしの差を見直してみてください。
4タイプ別のなじみやすい色の組み合わせ
パーソナルカラーでは、得意な色だけでなく、色どうしの組み合わせ方にも傾向があるとされています。4タイプ別の目安は、次のとおりです。
| タイプ | なじみやすい配色 | 組み合わせの例 |
|---|---|---|
| イエベ春 | 明るい色どうし | アイボリーとコーラルピンク |
| ブルベ夏 | 色の差が小さい組み合わせ | ライトグレーとラベンダー |
| イエベ秋 | 濃く深みのある色どうし | キャメルとダークブラウン |
| ブルベ冬 | 色の差がはっきりした組み合わせ | 白と黒、白とロイヤルブルー |
これは傾向で、全員に当てはまる決まりではありません。ブルベ夏とブルベ冬は、どちらも青み寄りの色が得意ですが、夏はやわらかくつながる配色、冬ははっきりした配色がなじみやすいとされています。
コントラストは、服どうしだけでなく、顔と服の間にもあります。髪と肌の明るさの差が大きい人は、はっきりした配色がなじみやすいと言われることがあります。ただし個人差が大きく、髪や肌の色だけで決まるものではありません。実際に顔の近くに当てて確かめるのが確実です。タイプが分からない人は、無料診断で傾向を見てみましょう。
顔まわりの差を、インナーの色3段階で確かめる
自分になじむ差の大きさは、手持ちの服で確かめられます。黒やネイビーなど濃い色で、襟元が開いたトップスを1枚用意してください。Vネックのニットやカーディガンが向いています。その下に、次の3色のインナーを順番に合わせます。
- 白のインナー:差がいちばん大きい組み合わせです。顔まわりがくっきり見えるか、白だけが目立って見えるかを確かめます。
- グレーのインナー:中くらいの差です。白よりやわらかく、濃い色よりも顔まわりが明るく見えます。
- トップスに近い濃い色のインナー:差がいちばん小さい組み合わせです。落ち着いて見えるか、顔まわりが重く見えるかを確かめます。
鏡では、顔の輪郭、あごの下の影、顔と服のどちらが目立つかを見てください。色が決まったら、前を開け閉めして、インナーの見える幅も変えてみましょう。同じ白でも、細く見せるのと広く見せるのとでは、差の強さが変わります。
黒い服が強く見える人も、グレーを襟元に挟むと落ち着くことがあります。その場合は、黒を避ける必要はありません。足りなかったのは、黒と肌の間をなだらかにつなぐ色です。襟元の整え方は、黒い服が重く見えるときの整え方でくわしく紹介しています。
柄物は、地の色と柄の色の差で選ぶ
柄物を選ぶときは、柄の形より先に、地の色と柄の色の差を見てみましょう。白地に黒のストライプは差が大きく、白地にライトグレーのストライプは差が小さい柄です。同じストライプでも、印象はまったく変わります。
お店で2枚を比べるなら、柄の大きさが近く、色の差だけが違うものを選ぶと、自分の好みが分かります。白黒の大きな柄と、紺と青の細かい柄を比べても、色と柄の大きさのどちらが気になったのかが分かりません。
見る距離も大切です。小さな柄は、離れると地の色と混ざって、1色の無地のように見えます。手元で見たあとに、鏡から2〜3歩下がって全身でも見てください。柄の選び方は、柄物の配色が合わないと感じるときの選び方でも紹介しています。
コントラストが強すぎる、弱すぎると感じるときの整え方
差が合わないと感じても、服を買い替える前にできることがあります。強すぎるときは間をつなぐ色を足し、弱すぎるときは濃い色を1か所だけ足します。
白と黒などの差が強すぎるとき
- 間に中間の色を挟む:グレーやベージュのインナー、ストールを足します。
- 白か黒を1段やわらげる:真っ白をオフホワイトに、黒をチャコールグレーやネイビーに替えます。
- 差のある部分を小さくする:羽織りの前を閉めて、インナーの見える幅を狭くします。
全身が同じような色でぼんやりするとき
- 濃い色を1か所に足す:ベルト、靴、バッグのどれかを濃い色にします。
- 襟元に1段違う色を見せる:トップスより1段明るいか、1段暗いインナーを合わせます。
- 小さな線で締める:細いフレームの眼鏡や、細いネックレスを足します。
メイクでは、差をつける場所を1か所にする
顔の中にも、肌とリップ、肌と眉、アイシャドウの明るい色と濃い色など、いくつもの差があります。リップを濃くし、眉もはっきり描き、目元も濃い色で囲むと、強い差が顔の中にいくつもできてしまいます。主役にする場所を1か所決めましょう。
淡い色の服に合わせて顔立ちをはっきり見せたいときは、リップを1段濃くするか、アイラインを目尻だけに引いてみてください。反対に、白黒の柄など差の大きい服を着るときは、メイクの境目をぼかしてやわらかくすると、顔と服がぶつかりません。
よくある質問
コントラストが強い顔立ちとは、どういう意味ですか?
髪や瞳の色と、肌の色の明るさの差が大きいことを指します。黒髪で肌が明るい人は差が大きく、明るい茶色の髪で肌の色と近い人は差が小さい、という見方です。髪色やメイクを変えると差も変わるので、タイプを決める根拠ではなく、配色を考えるときの目安として使われます。
コントラストとメリハリは同じ意味ですか?
色について言うときは、ほぼ同じ意味です。ただしファッションの「メリハリ」は、色の差だけでなく、ゆったりしたトップスに細身のパンツを合わせるような、形の差にも使われます。コントラストは、主に色や明るさの差を指す言葉です。
同系色コーデは、コントラストが弱い配色ですか?
色みの差は小さい配色ですが、明るさの差はつけられます。ベージュとダークブラウン、水色とネイビーのように、同じ色みで明るさを変えれば、まとまりを保ったままはっきり見せられます。全身を近い明るさでそろえると、差の小さいやわらかい印象になります。
まとめ
コントラストは、2つ以上の色を並べたときの明るさや色の差です。強い・弱いに優劣はなく、どのくらいの差が自分になじむかを知るために使います。まずは濃い色のトップスに、白・グレー・濃い色のインナーを順番に合わせて、顔まわりの見え方を鏡で比べてみましょう。
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