ニットの着ぶくれを抑える方編み地・襟・裾リブの選び方と着方
ニットを着ると着ぶくれして見えるときは、サイズを下げる前に、編み地・毛足・襟・裾リブを見直してみましょう。目の細かい薄手の編み地、Vネックや薄手のハイネック、締めつけの弱い裾リブを選ぶと、暖かさを残したまますっきり着られます。

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ニットの着ぶくれは、編み地・襟・裾リブで変わる
ニットは、同じ身幅でも、編み目の大きさや毛足、重さによって落ち方が変わります。着ぶくれが気になるときは、暖かさを手放す前に、次の5つを見直してみてください。
- 編み地:目の細かい薄手のニット(ハイゲージ)は、体に沿って落ち、厚みが出にくい編み地です。
- 毛足:毛足が短く、表面の滑らかなものを選ぶと、輪郭が広がりにくくなります。
- 襟:厚い折り返しのタートルより、Vネックや薄手のハイネックのほうが、首元に生地が重なりません。
- 裾リブ:締めつけの弱いリブか、リブのない裾を選ぶと、腰の上に生地がたまりにくくなります。
- インナー:薄手で体に沿うものにすると、脇と首の厚みが減ります。
着ぶくれして見える理由と、生地が集まる場所の見分け方
ニットは糸を編んで作るので、織った生地より厚みが出やすく、空気を含んでふくらみます。この厚みが、首元・脇・腰のどこかに集まると、上半身全体が大きく見えます。
いつものインナーとボトムスで、着やすいニットと気になるニットを続けて着てみましょう。腕を上げ、椅子に座って立ったあとの姿も鏡で見ると、生地が集まる場所が分かります。
| ニットの特徴 | 厚みが出る場所 | 合わせ方の例 |
|---|---|---|
| 太い編み目 | 肩や脇に凹凸が出る | インナーを薄手にして厚みを重ねない |
| 長い毛足 | 輪郭がふんわり広がる | 顔まわりの小物を1つに絞る |
| 厚いタートル | あごの近くに生地が重なる | 髪をまとめるか、折り返しの浅い襟にする |
| 強い裾リブ | 腰の上に生地がたまる | 前中央だけを軽くボトムスに入れる |
太い糸でざっくり編んだニットはローゲージ、細い糸で目を詰めて編んだニットはハイゲージと呼ばれます。ローゲージは凹凸と厚みがあり、カジュアルで暖かい印象です。ハイゲージは表面が滑らかで、きれいめに見えます。着ぶくれが気になる人は、ハイゲージから試すと違いが分かりやすくなります。
骨格タイプ別に選びやすいニット
骨格診断の3タイプでは、なじみやすいニットの編み地と形が違うとされています。
| タイプ | 編み地 | 襟と丈 |
|---|---|---|
| ストレート | 目の細かいウールのニット | Vネックで、腰骨あたりの丈 |
| ウェーブ | 薄手のニット、ふんわりしたモヘア | 丸首で、短めの丈 |
| ナチュラル | ざっくり編みのニット | 肩が落ちた形で、長めの丈 |
骨格ストレートの人は、薄くやわらかすぎる素材や、大きすぎるサイズを苦手に感じやすいとされています。骨格ウェーブの人は、硬く厚いニットを重く感じることがあります。ただし、これは傾向で、全員に当てはまる決まりではありません。
素材の得意・不得意をタイプ別に知りたい人は、骨格診断の3タイプの解説も読んでみてください。タイプが分からないときは、無料診断で傾向を確かめられます。
裾リブは3通りの着方を試す
裾にリブのあるニットは、裾の扱い方で腰まわりの見え方が変わります。同じボトムスのままで、次の3通りを比べてみましょう。
- 裾をそのまま下ろします。リブが腰骨より下で止まるなら、いちばん自然な着方です。
- リブを腰の位置まで上げ、上の生地を少したるませます。着丈が短くなり、腰の位置が高く見えます。
- 前中央だけを軽くボトムスに入れます。前に腰の位置が見え、後ろの長さは残ります。
リブの上に生地が大きくたまるニットは、全部をボトムスに入れると、かえって厚みが増えます。前だけ入れたときに胸元まで引っ張られるなら、着丈や前の丈が足りていません。裾を無理に入れず、締めつけの弱いリブや、前後で丈に差のあるデザインを選んでみてください。
裾の入れ方の細かい比べ方は、シャツの裾の入れ方でも紹介しています。
襟と髪型は、別々に変えて比べる
タートルネックを着ると、襟の高さに、髪の量やマフラーが重なります。襟と髪を同時に変えると、どちらが原因か分からなくなるので、順番に試しましょう。
まず髪型は同じままで、薄手のハイネックと、厚い折り返しのタートルを比べます。そのあとで、髪を下ろした場合と、耳にかけたりまとめたりした場合を比べてみてください。
襟の高さは好きなのに重く見えるなら、折り返しの幅が小さいものを選びます。カーディガンの前を開けて重ね、中央にタートルの縦の線を見せる方法もあります。首の長さのせいにする前に、首元で編み地が何枚重なっているかを数えてみるのがおすすめです。
ざっくりニットや毛足の長いニットを着たいときの調整
ローゲージやモヘアの質感が好きなら、その質感を主役にして、ほかを軽くします。
- 残す質感を1つ決める:暖かさ、毛足、ざっくりした編み目のうち、いちばん好きなものを選びます。
- 顔まわりか裾のどちらかを軽くする:襟の浅いものを選ぶか、裾をたるませて腰の位置を見せます。
- 袖をたくし上げる:手首が見えると、袖の厚みが軽くなります。
- ボトムスを滑らかな素材にする:表面の平らなパンツやスカートを合わせると、ニットの凹凸が引き立ちます。
長めのニットにやわらかいスカートを合わせるときは、前裾を少し入れるか、靴を濃い色にして足元を引き締めます。細身のパンツだけが正解ではありません。落ち感のあるワイドパンツを合わせて、上下とも縦に落ちるシルエットにする方法もあります。袖のたくし上げ方は、オーバーサイズをすっきり着る方法を参考にしてください。
伸びたニットや毛玉は、整えてから着る
着ているうちに袖や裾が伸びたニットは、買ったときと形が変わっています。洗濯表示に合った方法で洗い、重いニットはハンガーに掛けずにたたんでしまうと、形を保ちやすくなります。毛玉が増えたニットは、表面を整えてからもう一度合わせてみましょう。
重ねるインナーとコートは、脇と首の厚みで選ぶ
起毛したシャツの上に毛足のあるニットを重ねると、脇と首に生地が集まります。ニットの下は、薄手で表面の滑らかなインナーにするのが基本です。
コートを羽織るときは、袖ぐりで腕がつかえないか、ニットの襟がコートの襟に押されないかを確かめます。1枚で着るときれいなのに、コートを重ねると窮屈なニットは、室内用と決めるのも1つの方法です。
重ね着全体の厚みの減らし方は、上半身が着ぶくれして見えるときの見直し方で詳しく紹介しています。
よくある質問
白や淡い色のニットは、着ぶくれして見えますか?
白や淡い色は面積が広く見えやすいと言われますが、編み地を選べばすっきり着られます。目の細かい薄手のニットや、Vネックで首元が開いた形を選んでみてください。ざっくりした白いニットを着たいときは、ボトムスを濃い色にすると全身がまとまります。
ニットベストは着ぶくれしますか?
袖がない分、長袖のニットより着ぶくれしにくいアイテムです。脇と腕に厚みが重ならないので、中にシャツを着ても動きやすくなります。中に着るシャツやカットソーを薄手にして、ベストの着丈は腰骨あたりまでのものを選ぶと、すっきりまとまります。
厚手のニットには、どんなコートを合わせればよいですか?
袖ぐりにゆとりのあるコートが合わせやすくなります。ラグラン袖や、肩線が落ちたドロップショルダーのコートは、厚手のニットを中に着ても腕が動かしやすい形です。試着には、よく着る厚手のニットを着ていき、腕を上げて確かめてみてください。
まとめ
ニットの着ぶくれは、編み地、毛足、襟、裾リブ、重ねるインナーで変わります。目の細かい編み地や浅い襟を選び、生地が集まる場所を1か所軽くすれば、暖かさを残したまますっきり着られます。まずは手持ちのニット2着を同じインナーで着比べて、首元・脇・腰のどこに厚みが出るかを確かめてみましょう。
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